此先松倉

不運(ハードラック)”と”踊(ダンス)”っちまう「間の悪い男」「バッドタイミングマン」「運の値がゼロ」「星回りが軌道計算外」「本厄よりひどい後厄男」

5月7日のツーリング 青色染色光線

GWが終わり多くの人が日常へ還っていく。

中には還らない人もいる。

自分も還らない一人。

 

 

前日峠では雪が降り積もったという話を聞いた。

GWに雪の話はこれで生涯2回目。

 

5月にしては控えめな気温。

5月にして底が抜けたような青い空。

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どこまでも果てしなく青かった。

目がおかしいわけでも写真に補正をかけているわけでもなく、ただただ青かった。

支笏湖で同じような青さを味わったことがあるけど、あれは湖という条件があったから。

 

海があるからじゃないのか、、、と思われるだろうが、そうではない。

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国道275号 札比内 11時58分

太陽の位置が変わって、自分の位置が変わっても遠くに見える景色は青いまま。

青い部分から自分のいる方を見たら同じ様に青いだろう。

どこも、どこまでも青かった。

 

 

 

国道275号当別町から走り始めた。

とある如何わしい理由から、自分の中で走るのがとても難しい道を今日は走る。

右にも左にも逸れない。

ただ国道を鈍行しているだけにしか見えなかっただろう。

 

何度も道路脇に停車して後続車を先に行かせる展開が続いた。

交通量が多かった。

ダンプとトラックがいっぱい走っていたからだ。

道を譲ったり停車したりするのは苦にならない。

それらは今後使うことになるスキルの訓練も兼ねているから。

 

 

浦臼のあたりで目的はほぼ達成されて、鶴沼の道の駅で一息ついた。

道の駅の手前に鳥居があって、ちょっと寄ってみると急な階段が見えた。

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浦臼神社 12時39分

階段へは廃線になった札沼線の線路を越えて向かう。

傾斜はキツイ上に階段の幅が狭く、水平ではなく傾斜に沿ってやや斜めになっているので登るのも降るのもキツイ。

 

・・・・・どうやら自分はこの手の傾斜物が好きらしい。

この記事を書いていてふと気が付いた。

太田神社の絶壁登攀スペシャルはやりすぎだけど、山神神社など似たような場所に好んで赴いている。

傾斜系構造物の探索が趣味なんですと言っても、きっと誰も理解できないと思われるので、多くは語らないでおこう。

オートバイを走らせるというだけでも理解は得られないのに、得られないどころか理解不能の不要物扱いにされて、火でも付けられたら大変な事になるので。

 

 

 

国道275号は最果ての一歩手前くらいまで続いているけど、今日の自分はその何歩も手前で方向を変える。

その前に思い付いたのでちょっと寄り道を。

せっかくこの道を、自分はそう何度も走らないこの道を来たので。

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萌の丘 14時24分

風が強かった。

自分以外誰もいなかったので少しのんびりしようかと思うが、丘を登ってくる車が一台見えたので退散することにした。

結局は走っているオートバイの上が一番イイのだけど、CB1100のクラッチを何度もにぎにぎしていると左肩に激痛が走るようになるので、何か理由を付けて休憩を取らなくてはならない。

一時停止は苦にならないのに休憩は取りたくない。

オートバイから降りていたくないという強い心理が働いている。

特に昨今は物騒な話も出ているので。

 

 

 

萌の丘を後にして留萌に向かう。

走るのはちょっと前に全線開通した深川留萌自動車道

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深川留萌自動車道 沼田IC 14時36分

開通したのは3月28日で、北海道で全線開通した高速道路(高規格道路)はまだここしか存在しない。

開通前に走った事はあったかどうか…ちょっと記憶にない。

並走する国道233号は間違いなく走っていて、こちらは趣のある国道だというのを憶えている。

自分好みの所謂谷間で川沿いの道路だ。

 

沼田ICから留萌ICまで20分ちょっとで到着しているので相当早い。

時間に余裕ができたので留萌市内で2箇所ほど立ち寄って帰路に着いた。

 

帰路は国道231号。

浜益から北は滅多に走らない、やはり自分が苦手な道。

ただ、今日は景色がいつまでもどこまでも青かったので、そう苦にならずに走り続けていた。

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増毛町 16時26分

最初に海を見た場所の対岸を越えた場所で、日は西に傾いていても青いままだった。

雲が多かったので夕日はあまり期待できないかと思っていた。

 

期待は裏切られる。

良い意味で。

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聚富 沈む太陽と昇る月 18時40分

雄冬を抜けてから雲はなかったと思うので、きっと暑寒別の山が境界だったんだろう。

厚田でも嶺泊でもギャラリーが出来上がっていて、ちょっと寄っただけで退散したのがよかったんだろう。

聚富のバス停付近の、ゴミ処理場へと繋がる細い道。

夕日を写して振り返ったら、色を写した月が登っている最中だった。

 

 

 

真っ青な空気の中を一日中走り、最後は夕日を浴びて帰ってくる贅沢な一日。