此先松倉

不運(ハードラック)”と”踊(ダンス)”っちまう「間の悪い男」「バッドタイミングマン」「運の値がゼロ」「星回りが軌道計算外」「本厄よりひどい後厄男」

CB1100 リアショック取り付け

とうとう、ようやく、待ちに待った。

三月。

今年は雪解けが早い。

これならもしかすると3月の末から乗れるかもしれない。

じつは4月に入院して手術の予定があるので、その前にちょっとオートバイを走らせたいと思っている。

 

その走らせるオートバイはまだガレージでひっそりと佇んでいる。

久々のガレージ。

まだ結構寒い。

準備をして作業に取り掛かる。

今日の作業はOHから戻ってきたCB1100のリアショックの取り付け。

難しいことはないはずなんだけど、相当苦戦した。

 

左側をノーマルサス1本で支えている状態なので、右側から付け始めたわけだが、ロアマウントのゴムブッシュが飛び出してしまう。

圧入されているのかと思っていたがそうではないらしい。

それでも何度かチャレンジしているとズッポリとハマる瞬間がある。

右側のロアマウントはサイレンサーの裏側なので、作業クリアランスが恐ろしいほど少ないが何とか装着。

付けてみると以前は隙間があってスペーサー代わりにしていたワッシャが必要なくなっていた。

ガタがなくなった、と表現するのが適切だろうか。

アッパーマウントを9N·m、ロアマウントを20N·mで締める。

ロアマウントは26N·mが正規の締め付けトルクなんだけど、以前締めている最中にねじ切ってしまった過去があるので若干緩く締めている。

締めている最中にネジが折れると心も折れちゃうので…

 

そして問題は左側で発生。

マウントに対してショックの長さがちょっと短い。

いつものことなんだけど。

やや短いのでショックを引っ張りながら取り付けしなきゃならない。

それはサスがおかしいという意見もあるが、きっとそうじゃない。

何しろ同じ問題がノーマルのリアショックでも起こるからだ。

 

大根抜きの要領でサスを思いっきり引っ張りながらアッパーマウントに穴を合わせる。

ちょっとでも入ればあとはプラハンで叩き込める。

ちょっとひっかかればいいのだ、ちょっと先だけでも。

渾身の力を込めてサスを引っ張ると車体が浮かび上がるので注意が必要。

そんな猛烈な力で引っ張ってるのかって?

答えはイエス

こんな時のための冗談抜きでこの冬は懸垂をしていたのだ。

パワーを振り絞るってことはどういうことなのか、体に思い出させるために。

 

せっかくハマったのにプラハンでロアーマウントをガンガンしたら衝撃で上が抜けちゃったという悲劇に見舞われるも、鼻から大きく息を吸って残りの力を振り絞ってもうひと踏ん張りしてみる。

背中にかいた汗が急速に冷えていく。

撤収!速やかに撤収と叫びながらガレージをあとにした。