走れオザキ 32 #夕焼けチャレンジ
今日もまた赤井川村へ走り出してみる。
今月はすでに2回も休日をダメにしているので、チャンスは可能な限り使いたい。
CBで出来ることはTWで出来るのか。
以前は出来たのだから、当然出来るはず。
当然出来るはずのことが、出来なくなっているのが現在の状況。
何があってもおかしくないと思うが、予想に反して、出来た。
長い距離を走った時の、TWの乗れてない感は見事に彼方へと消え去っている。
CBよりも容易に、素早く馴染んで、あっという間に人車一体となる。
必要なのは太ももの筋肉なので、走行中のオートバイの上で空気椅子をキメる。
前も後ろもあいているなら、じっくり走りながら筋トレをする。
太ももの筋肉が悲鳴を上げて、その限界をさらに超えていく。
何をしているのか…と。
遊びの大きくなっていたリアブレーキを調整して、冷水峠を駆け上がる。
薄曇りの中に羊蹄山。
赤井川村 冷水峠 18時10分
ここ数日、青空を見た記憶がない。
午前中は晴れていても、午後から雲が広がる日が続いている。
去年の6月に比べればずいぶんマシだと思うけど、5月の天気が良すぎたのも影響している。
セコマでコーヒーを開けて、車体をチェックしていると、ナンバープレートの取り付け部分が崩壊寸前なのを発見する。
以前から発見していたけど、忘れていた。
そろそろ振動で砕け散って、不味いことになりかねない。
暇が…休日が雨だったら再発行してこようと思う。
帰りの風に冷たいものが混じり始めた赤井川村を後にする。
道路の途上で、最終バスとすれ違う。
外輪山を、トンネルを抜けて降りていく。
左手に沈む太陽。
ゴルフ場を過ぎたあたりから見えるようになる。
夕陽を期待できるかは微妙な空模様。
着いてみると、期待を裏切るような光景に出くわした。
余市町 フゴッペ 18時55分
一番手前がシリパ岬。
写真ではその奥と、さらに奥の岬まで見える。
夏至近くだと、太陽はシリパ岬に沈まないらしい。
今日はいい夕陽を見れた。
そう思って少し夕陽を眺めていると、みるみる沈んでいく。
太陽の下にある雲の中へと。
10秒毎にはっきりとわかるほど沈んでいく。
これは、、、少し待ってみようか。
そう思って、オートバイに腰掛けて、夕日が沈む様をゆっくりと見届けてみる。
19時0分
19時6分
19時15分
あたりを見渡すと、ギャラリーが出来上がっていた。
20分ほどの夕陽ショータイム。
ただ、じっくりと、夕陽が沈む様を見ているだけ。
涙が出そうになるが、実際に出たのは鼻水だった。
夕陽チャレンジに、夕陽ショータイム。
夕陽と書くか、夕日と書くか。
それは時と場所と、気分次第で。