漫ろ(そぞろ)歩いてみた
外に出ると風が気持ちいい。
秋の少し涼しい風ではなく、ちょっとぬるい夏の始まりのような風が吹いていた。
自転車で移動しようと思っていたけど、歩くことにした。
夜になっても気温は下がらず、長袖のジャケットだと暑い。
温度を確認すると20度近くある。
長期予報で9月は第3週まで暑くなる確率が高いと言っていた。
月の出ていない夜道を、膝が痛いのでゆっくりと歩く。
自転車でも痛いので、歩いてもそう変わらない。
夜はぼんやり歩いても、何かとぶつかったり轢かれたりしないので安心だ。
時には目的地に辿り着けない事もある。
太陽が西に沈んでいくのに、西がどちらかわからなくなれる、方向感覚の持ち合わせがないのか、修復不可能なほど破損している自分にとっては、そう珍しいことではない。
特に情報が不足している時は、辿り着けなくて当然といった感すらある。
ツーリングマップル2016 上:71ページ 下8ページ
ココ-◯の部分が月浦展望台の場所になる。
ツーリングマップルでは周辺道路が白線、その他の道路扱いになっているが、これは情報の欠落だ。
自分の地図が赤線になっているのは、今ボールペンで塗装したからに他ならない。
周辺道路は道道578号で、洞爺湖畔西岸の道道が、一部国道230号を重複しながら虻田の方まで続いていく道になっている。
という風になっている事を、只今連載中の『風のV7 秋。』シリーズを読んで気が付いた。
ツーリングマップルには月浦展望台の情報も皆無なので、ツーリングマップルの情報だけを頼りに、その場所へ到達するのは困難を極める。
事前に場所がわかっていれば、まだある程度どうにかなったかもしれないが…
ちなみに展望台の入り口付近には、案内看板があったはず。
入口は見落としがちな感じなので、さらに難易度は上がる。
でも、そういう事があってもいいと思う。
今回辿り着けなかった場所は、次回、もっと先になってもいいので、いつか辿り着けたらいいのだ。
それを元にして、またオートバイを走らせることができるはずなので。
2年前に辿り着けなかった場所へ、今年行こうとしている。
今年行けなかったら、また来年か、そのまた何年か先になるか。
そろそろお迎えが近いって事がわかるまでは、楽しみにしてもいいと思う。