此先松倉

不運(ハードラック)”と”踊(ダンス)”っちまう「間の悪い男」「バッドタイミングマン」「運の値がゼロ」「星回りが軌道計算外」「本厄よりひどい後厄男」

10月21日のツーリング 紅葉巡り二ヶ所目 恵庭から支笏湖経由北湯沢

最高気温は19度の予報。

終日晴れ。

オーバーパンツはいらない。

前回の装備からカイロを抜いて、夏至ツー以来動かしていなかったTWで出撃する。

が、セルとキックの始動で15分ほど格闘してもエンジンがかからなかったので、急遽CBで出走となる。

 

 

selenさんから表現をお借りしよう。

今日を風のように走りたいと思った。

ずっと穏やかなまま過ごし、今日を終わらせたいと考えていた。

 

昨日ひょっこり思いついた支笏湖へのルート。

高速道路を走り恵庭ICで降りて、r117で支笏湖へ向かう。

恵庭渓谷の紅葉を見たかったのだ。

 

r117 恵庭渓谷 11時31分

 

賑わっていた。

駐車場は車でいっぱいだったけど、道はとても空いていた。

自分はここで停車の予定を立てていなかったので、ただ走り過ぎただけ。

止まることなく走り過ぎた風景の中に、自分の見たいものがある。

だから、止まらずに走るというのは自分にとって最高の贅沢。

 

 

支笏湖までの道は鈍行だったけど、今日は多分今シーズン最高にオートバイに乗れていたので、まるで苦にならない。

まだ完治していないヘルニアの痛みがあったけど、オートバイは自分の思うがままに走る。

後ろに車はいなかったので、前と距離を置いてじっくりと走らせてみたのだ。

 

 

到着した支笏湖は、見事に凪いでいた。

 

支笏湖 ポロピナイ 12時14分

 

平日とは思えない人出で、売店も混雑していた。

オートバイも6台くらいはいただろうか。

何も食べていないのを思い出して、売店で何か買ったのだけど思い出せない。

オートバイを走らせる事と、景色を見る事に集中していて、他に何をしたのか記憶していないらしい。

 

見事に紅葉している支笏湖畔を、雪虫まみれになりながら走り抜ける。

雪虫雪虫じゃないアブラムシ。

買ったばかりのメットを即座に虫まみれにするのはどうかと思ったが、仕方ない。

今年買ったシールドクリーナーで泡まみれにしてやりすごす。

 

支笏湖休暇村へ…の前に手前の分岐している道へ。

千歳川の源流のところへ。

 

千歳川 湖畔橋 12時34分

 

ここまでの道路は狭い上に工事中で、舗装が一部剥がれている。

通行の際は十分にご注意願いたいと思うが、自分が出た後に通行止になっていたのでもしすると行けなくなっているかもしれない。

どこも人が多かったので、休暇村もフィーバーしてるかと思ったが、そこまでではなかった。

 

支笏湖休暇村 12時51分

 

ちょうどお昼時だったというのもあったのだろう。

騒がしいのはまったくおらず、心ゆくまで堪能できた。

支笏湖休暇村に秋が訪れたら来たい。

そう思ってから何年か過ぎたけど、ようやく来ることができた。

 

 

また、走り出す。

 

支笏湖の東岸から南岸へ。

R453は今年舗装の全面架替が行われ、とても走りやすくなった。

 

何一つオートバイを走らせる事を煩わされる事がない、という事。

天気や気温、路面から周囲の状況の全て。

何もかもが望むままに在る。

楽園の中を走っているのと変わらない。

 

 

 

美笛を越え、大滝を過ぎて北湯沢へ。

さっそく山神神社へと思ったら、奥の渓流庵へ行くことができそう。

建物はどうでもよくて、さらにその奥の川面にある大きなカエデまで行ってみたかったのだ。

 

写真左手の赤いのが目的のカエデ 右手の建物が渓流庵

 

常備している軍手を装着し、ちょっとした小川を渡河する。

この時期だと軍手と長袖の服なら問題なく入れるだろう。

夏場は電動かエンジンの付いてる草刈り機がなければ話にならないし、もう少し季節が前なら蜘蛛の巣がひどかっただろう。

 

いつも橋の上から見ているだけだったカエデだけど、今年は間近で見えることができた。

 

 

北湯沢 長流川 山神神社 渓流庵 大楓 14時55分

 

木の根元に大きな岩があって、そのために木が川面に出るようになっていた。

1本のカエデではなく、近くに何本か生えていて、この見事な赤色を形成していた。

多分ここまでも含めて渓流庵として造成されたんじゃないかと思うが、詳しいことはわからない。

 

わからないが、見上げると視界は赤と黄色で埋め尽くされて、川の流れるザーッという音だけが聞こえるので、きっと大丈夫だ。

ちょっと光量が足りない。

もうこの時期だと13時を回ると光量が足りてないと思いはじめるので、ここを目的に訪れる諸兄がいたらお昼ちょい過ぎまでに来ることをオススメしたい。

俺は車で来るのでレフ板+投光器までいけるって人も、それを担いで川を飛び石で渡るのは危ないので、ちょっと早めに来よう。

 

山神神社の方はまだだった…

 

山神神社 山神参道 15時9分

 

参道は自分が整備したままで、階段は何の苦労もなく登ることが出来る。

参道を登りきった所にある、松の奥にあるカエデは(一番下の写真)まだ黄色から赤へと変わっている最中だった。

ここのカエデが真っ赤になって落ちると、素晴らしい景色になる。

山神様に「まだちょっと早いので、祭壇片付けて出直してこい」と言われた気がするので、倒れてた燭台と散らばっていた賽銭を元に戻しておいた。

賽銭がなくなっているわけじゃないので、多分カラスがやらかしてると思う。

それか風が強かったら自然と倒れるかのどちらかだろう。

出直してこいとの事なので、次回は強力両面テープを持参しようと思う。

 

 

 

帰りはr695と決めていた。

 

r695 15時49分

 

走って楽しい道道なら604が筆頭。

自分に合っている道道なら695が一番だろうと思っている。

自分を惹き付ける何かがこの道にある。

ああ、R276とR453の交差するT字路はまだ工事中で、片側交互通行がT字路の全てで行われていたので渋滞していた。

多分日曜祝日でもやっているので、通る場合は覚悟したほうがいい。

日曜のツイッターで阿鼻叫喚の渋滞になっていたと耳にしたので。

(r695はR276の迂回路としては優秀です)

 

 

前方にニセコ連峰へ沈む夕日。

左手に羊蹄山尻別川

 

羊蹄山尻別川 16時8分

 

右手にはずっと続いてきた紅葉。

 

 

今日は最高だった。

もう思い残すことはない。。。(まだシーズンは続きます)