CB1100ブレーキ&クラッチフルード交換 その2
リアタイヤを外さずにブレーキピストンの清掃は可能か?
リアタイヤを外さずにブレーキパッドは交換可能だけど、清掃はどうだっただろうか?
過去にはタイヤを外さずにキャリパーをキャリパーサポートから外した事があったが、あれはすごくめんどうだったのでもうやらない。
リアタイヤを外すのはなかなかにめんどうなので、外さない方向で作業で進めてみる。
ダメだったら外せばいいわけだし。
スライドピンとキャリパーを固定しているボルトを引っこ抜いてブレーキパッドも引っこ抜く。
パッドはなかなか抜けなくて苦戦した。
苦戦すると力任せに引き抜きたくなるが、それをやるとパッドスプリングがオシャカになる可能性があるのでやらない。
パッドを押してピストンを少しだけ押し込んで何とか引き抜きに成功。
写真でおわかりだろうけどキャリパーを上にあげて下に木材を当てて固定している。
この状態でリアブレーキを踏んでピストンを出してメタルラバーをかけて清掃。
どうにかピストンツールを入れてピストンを回したわけだ。
一応作業クリアランスは確保されている。
さすがにこの状態でキャリパー内の清掃はできないので、そこまでやるならタイヤを外すしか無い。
キャリパー内は猛烈に汚れていたのでやったほうがよさそうだけど、作業が詰まっているうえに今シーズンはタイヤ交換の予定もあるのでその時にやろうと思う。
ピストンは固着なしで清掃後は手で戻せるほどだったのでOHはまだ先のことだろう。
リアのブレーキはでかいピストンなので戻すのが大変で、そろそろバイク用のピストン戻しを買ってもいいんじゃないかと思ってる。
何年も前から思っているがまだ買ってないので、この先買うのかどうか怪しいが。
パッド等の処理はフロント側と同じ。
清掃して組み付ける。
リアブレーキのパッドはフロントと違って目視が難しく、過去に一度しっかりと取り付けていないまま走り出したことがあったので入念に確認した。
タイヤを外さずに作業できたので時間が大幅に短縮。
軽やかに次の作業に移った。
次はブレーキフルードの交換。
クラッチのフルードを交換した時の工具類はそのままだったのですぐに作業開始。
やることは変わりがない。
フロントはダブルディスクなのでリザーバータンクから遠い方、左側のキャリパーからフルードを交換していく。
シリンジでリザーバータンクのフルードを吸い出して足した後、いつものセットで抜いていく。
クラッチだと連続でレバーを握ってフルードが抜けるが、ブレーキは…ちょっと説明がめんどうなので割愛。
左は問題なくフルードを抜いたけど右側でリザーバータンク内にフルードが足りず痛恨のエア噛みが発生。
写真は入り込んだエアが出てきたところ。
レバーを握り込んで明らかに「ふにゃ」っとした感触が消えるまでフルードを抜き続けた。
使っていたフルードはモノタロウの安くしかも古いやつなので惜しくはなかったんだけど、本来綺麗な透明のフルードがやや変色していたので残っても次回は使えないだろう。
フロントはこのあと問題なく終わって、休憩を挟んでからリアに取り掛かった。
リアブレーキのフルード交換は両手が使えるのでフロントよりも楽だったりする。
フロントは片手でレンチを回しながらレバーも操作しなくてはならないけど、リアブレーキは足でペダルを踏むので両手が使える。
腰に優しい体勢が取れるというのもあるけど。
リアブレーキのニップルは過去に根本からフルードの漏れがあり、ネジ山にシールテープを巻いて処理してからは漏れが止まっている。
ニップルは新品に交換してもダメだったので根本的に直すにはキャリパーを交換するしかないわけだけど、それはご遠慮したいので今回も漏れてくればシールテープの方向でなんとかしたいと思っている。
ニップルを締めたり緩めたりするとシールテープは死んでしまうので、フルード交換のあとは経過観察を行う必要がある。
作業完了後にパークリをかけて清掃したあと見てみると、どうも漏れているような気がしてならない…
このあとTWのフロントブレーキのフルードまで交換したけど、漏れは明日まで経過観察ということで。