此先松倉

不運(ハードラック)”と”踊(ダンス)”っちまう「間の悪い男」「バッドタイミングマン」「運の値がゼロ」「星回りが軌道計算外」「本厄よりひどい後厄男」

2022年夏至ツー 初日

出発は定刻の3時間ほど前。

前日に早寝して早起きに成功。

 

初日はひたすらに走り続けるだけ。

時速60キロで移動し続けると1時間で60キロ。

10分で10キロで1分で1キロ移動できる。

時速70キロで移動したなら60キロの時より1時間で10キロ多く移動できる。

単純な話で誰に説明しても理解できるだろう。

 

10分休憩すると10キロを失う

 

経験上より多くの距離を失う。

高速道路でもない限り加減速があり停車要因が発生するためだ。

このため遠くに行って走り回りたいのならスピードを出して急ぐのではなくともかく移動し続けることが重要。

信号待ちで1分止まったら1キロ以上の移動距離を失っているし、トイレで踏ん張ったら相当の時間を失っていると言っていい。

ツーリングライダーの諸兄は感覚として持っているけど数字で表すと結構驚く人もいる。

 

つまり、1日400キロ以上走ることが確定している時点で止まらないで走ることが確定していたという次第。

宗谷岬まで最短で走っても400キロに届かないというのにそれ以上の距離を走るならなおさらで、おまけに本日は天気予報が雨であり、夕方か夜のはじめころに降るのが確定している。

誰しもが思うだろう、雨の降る前に宿に到着したいと。

 

 

 

 

 

朝一に前日買っておいたサンガリアの激安エナドリカフェインたっぷりを2本一気飲みして出発。

出発の時点で昼飯を食べる予定さえもないのが素晴らしくわかる。

高速道路で余市まで移動したあとは八雲までひたすらに国道5号で移動するだけ。

他のルートを提示されたけど却下した。

これは単純に何も考えずただの移動に曲がったり止まったりしたくなかったため。

 

八雲のホクレンセルフで給油して国道277号雲石峠に突入した。

写真はない・・・

というのも雲石峠はオロフレ峠もびっくりの濃霧で極めて視界が悪く、路面はウェット状態だった。

ここまで一応晴れていたものの気温は低く20度くらいで走っていると肌寒かった。

雨具を着ると暖かくてホッとしたのを覚えている。

あと、ここで交換したブレーキパッドの本領が発揮されて交換前よりも制動力がアップしていると理解できた。

ハイパーパッドは確かに街乗りなら不自由しないだろうけど、荷物満載のTW225を雲石峠でヒャッハーさせるならより強力なパッドのほうがイイ。

 

 

乙部町の道の駅(道の駅 ルート229元和台)で休憩して自販で売ってた500mlのエナドリをキメてまた走り出す。

道の駅 ルート229元和台 11時58分

 

乙部町では国道229号の通行止めが続いている。

地図の道路線の色がおかしいのがおわかりかと思われるが、黄色が迂回路の町道

本来の国道は海岸線沿いの道。

現在国道指定されてる229号は元々道道だったものを間借りしている状態だと思われる。

調べればわかるだろうし時間があれば間違いなく現地調査していたんだけど先を急いでいたので泣いて諦めた。

迂回路の曲がりくねった町道は楽しかったです。

 

またしても江差町を何の観光もせずに素通りし、目的だった上ノ国町ラウンドアバウトを見物。

上ノ国町ラウンドアバウト 12時53分

 

正直な感想を述べよ緒崎、怒らないからと言われたら小樽市のロータリー交差点と何が違うの? とお答えするだろう。

もちろん違いは知っている。

信号の有無が最大の違い。

ほかはロータリー交差点と違いはなかったはずだ。

基本的に交差点内の車両が優先。

ロータリー内で延々とローリングし続けるとどうなるかは諸兄のご想像におまかせする。

そんな迷惑行為を想像しながらロータリー内を旋回して後にした。

夷王山は寄りたかったけど時間の都合上また今度。

正直ここまでの距離の時点で相当早く出ないと日帰りは不可能なので、自分にとってはそうあるチャンスではない。

この他にも例によって道路脇の小さなお社を数十社もまた今度にしたし、今のは何だ?!という怪しい建造物なんかもまた今度にした。

泣く泣くまた今度にしたということだけはご記憶にとどめていただきたいと思われる。

 

 

最近すごく目に付く赤い実の気が気になってとうとう停車。

グーグルで調べるとニワトコでほぼ間違いないとのこと。

毎年見ていたかどうかはわからないけど、今年は特に気になったということで。

 

 

海岸線を走っていると水平線に島影が見えるようになる。

恐らく小島だと思う。

このあたりで雨雲に追いつかれたり振り切ったりを繰り返す走行になりいよいよ止まらなくなる。

なお、函館に行くだけならば上ノ国町から道道5号で移動するとあっという間につく。

こんな海岸線沿いを走り続ける必要はない。

千代の富士記念館見たかったなぁ・・・という気持ちと、この先のきっと何もない光景を見るため、そしてまだ走ってないという理由だけでいいものなのかどうか考え始める。

 

道道532号岩部渡島福島停車場線の起点付近 15時27分

 

岩部川が流れ込んでいる入江。

起点看板を探し回ったけどどこにもなかった。

途中から起点から何キロの看板すらも消失していた。

行き止まりの道道の先端。

寂れた神社のほかは数件の民家とクルーズ船の会社の他なにもない。

おいしそうなソフトもないしインスタ映えする食べ物も風景もない。

ただオートバイで走ってそこに到着しただけのほか何もない。

その楽しみ方に疑問を覚えたことがあって人と同じ楽しみ方をしてみたこともあった。

そして自分はこの何もなくてただオートバイで走ってきただけの楽しみ方でかまわないという結論に達した。

 

何年か前の自分に言った。

来たよ、ここまで と。

 

 

寂れた神社は我慢できなかったので調査。

 

道の途中にあった浦和の漁港にあった謎の石碑も調査。

 

大正天皇の即位を記念してって事なのかと思われるが尋ねようにも人がまるでいない。

もっともいても尋ねられるようなコミュ力の持ち合わせはないんだけども。

 

 

道道を取って返して国道に戻って福島町から知内町へ。

そこから今度は道道531号に入る。

途中ものすごく見たことのある景色に遭遇。

イカリカイ駐車公園 16時50分

 

何だっただろうか・・・名前・・・アレだ、大岸の礼文華と似た景色だった。

この先は漁村となっていて532号と違って生活感がある。

その先の先にやはりある神社。

小谷石神社 16時57分

 

カモメが飛び交っていてミャウミャウ鳴いている。

こちらの道道にも起点の看板はないと思われる。

探したけどなかった、起点から1キロの看板は見つけたのだけど。

他にも魅力的なものがあったのだけど

薬師の湯

 

川がずいぶん真っ赤になってると思ったらやはり温泉が流れ込んでいて原因はこいつだったという次第で、もちろん調べたいけど以下略。

すでに時間がリミットいっぱいどころか足りない感じで、晴れなら日没まで平気で動き回れるのに追い抜かした雨雲が追いついてきてもおかしくない。

 

あとは戻って木古内ICから自動車専用道路に入り込んで函館に行くだけだ、そのついでにラキピで飯をと考えていた。

ここまで何も食ってなかったのでそろそろ何か放り込めと喚いている。

 

 

自動車道を走っている最中に猛烈な雨に降られる。

もう雨具を着ているけど浸水しそうな勢いの雨だった。

ヘロヘロとビシャビシャになったけどその雨雲も振り切ってラキピに到着。

あとでホテル近くのラキピに歩いていけばよかったと後悔した。

頼んだのはチャイニーズチキンオムライス。

この他にバーガーを3個ほど注文した。

貴様まさか全部食ったわけではなく、バーガーは夜食用に買った。

支払いはペイペイのバーコード読み込みタイプが可能。

最近現金をほぼ持ち歩かなくなって、使うのは歯医者と自販機くらいしかない。

 

で、久々にラキピを食ったけど味が濃い。

いい意味でも悪い意味でも濃い。

そして量が多い。

食べるのは2回目だったけど前回食べたのはもう10年も前のはずで、食が細くなったのかと。

グラム換算で600グラムで腹がいっぱいになるのは知っているけど、その自分がギブアップしそうなほど多かった。

 

 

ラキピからホテルまでの移動でまたしても雨に降られホテルに到着。

ホテルは二輪車用駐車場があって屋根があるというだけで選んだ東横INN函館駅前朝市。

感想はもう二度と泊まらない

 

関係はないけど道民割が事前予約でも適用されました。

フロントで接種証明証持ってませんかと言われ、持ってなければ写真でも可能だと言われ、家にあればご家族に撮影してもらってとかって話もありましたがどうにもならないと。

これは自分で最初からわかっていたのでまあ残念でしたで済みましたしホテルに落ち度はありません。

事前に連絡があればラッキーだったし事前に連絡して調べていればよかったねというお話で関係ない。

 

部屋に入るとシングルの部屋を予約していたのにベッドが2つあって困惑。

レシートを見てもメールを見てもシングルと記載されていて料金はシングルの金額になっている。

とりあえず荷物とアメニティと部屋着をフロントに取りに行くついでに訊いてみると、ホテル側の都合でそうなったというお話。

ご説明がなくて申し訳ないということだったけど、そりゃなかなかあんまりだなと思った。

せっかく狭苦しいシングル(ちょい高くて広いシングルもあった)を堪能したかったのにまあいいかと思って今日を振り返って寝ようとしたらなかなかにうるさい。

定期的にンゴーンゴーと音がする。

 

まさかビジネスホテルで隣の部屋のイビキが聞こえるとかマジかよ

 

 

隣の部屋の会話も聞こえるしカーテンを開ける音も聞こえるし廊下の音ももちろん聞こえる。

うすさい、あまりにもうるさすぎる。

おまけにフロントに置いてるアメニティでカミソリが1日目はあったけど2日目は無いっていったい・・・

シングルの部屋だと独り言を言いまくる人間じゃなければ問題ないけど、ダブルの部屋だと会話があるからうるさくてたまらなかった。

てかなんだこの壁の薄さは!!!

このホテルは木造かよ!!!と絶叫したくなるほどでした。

 

立地が最高だからハコがどうでも客が来るから適当なんだろうねと諦めた。

ちなみに以前泊まった函館競馬場の前にあるクレドホテルはそんなことはないホテルだった。

あそこは競馬場を利用する関係者が主な客なので、客層がまるで違うから対応も違うんだろうけど駐車場に屋根がないのがネック。

 

なお、朝食は無料だったが食べませんでした。

2日目は朝食を買い置きしてたラキピのバーガーで済ませた。

3日目の朝はロビーを見たけどとても感染症予防とかけ離れた光景だったので利用しなくてよかったと。

みなが食べている最中にチェックアウトして最終日へ。

 

その前に二日目を書く。

 

441キロで初日はおしまい