此先松倉

不運(ハードラック)”と”踊(ダンス)”っちまう「間の悪い男」「バッドタイミングマン」「運の値がゼロ」「星回りが軌道計算外」「本厄よりひどい後厄男」

夏至ツー2019年 一日目

9月2日。

前日の準備時間を寝過ごしてしまい、本来寝ている時間と、当日にパッケージングを済ませて、いつもツーリングに出る時間から走り出した。

 

天気は晴れ。

今回は大当たりを引いた。

 

 

初日の宿泊地は網走市

ルートは、札幌から高速道路に乗り、遠軽瀬戸瀬ICまで移動。

その後、国道238号でサロマ湖等を経由するというもの。

 

道央道から比布JCT旭川紋別自動車道に乗り換えてひたすら走り続ける。

いくつかのPAとSAに立ち寄り、上川町で一度高速を降りて給油した。

TWのタンクは容量が7リットルで、高速道路の走行だとリッターあたり50キロ近い距離を走れるはずだが、今日は燃費が悪かった。

むろん飛ばしているからではない。

多分オイルの粘度が10W-40から15W-50に変わったためだろう。

 

自動車専用道路を降りて最初の町、遠軽町に到着したのは、15時57分だった。

 

遠軽町 国道242号 瞰望岩(がんぼういわ) 15時57分

 

ツーリングマップルでは、20万分の1の縮尺では、この町は小さな町に見えるが、実際に訪れてみるとかなりでかい。

写真の瞰望岩は後で調べて知ったのだが、町のどこからでも見えて、シンボルにもなっているらしい。

つまり、興味津々だったので色々回ってみたくなったというわけだ。

 

しかし時間がない。

日没まで残すところ2時間ほどしかなく、網走に直行するならまだしも、サロマ湖を、r655を走り三里浜に到着するなら足りないくらいだった。

なにか機会があれば、遠軽町はぜひもう一度訪れようと思う。

 

 

r242で北上し、湧別町からr655で東へ。

 

r656 16時48分

 

すでに沈みかけている夕日を背に走る。

これは、戻る時に期待できそうだと思いながら。

道はつながっていたので湖口まで走れると思っていたが、ちょうど到着した三里浜キャンプ場はゲートが有り、そのゲートを閉めている最中。

惜しくはあるけど、ここが最終到達地点となった。

 

 サロマ湖 三里浜キャンプ場 竜宮台展望台 16時59分

 

 

 

サロマ湖は自分が抱いていた印象とかけ離れた存在だった。

もっと海に近い印象だったのだ。

湖よりも海で、磯の香りがして、荒々しいイメージがあったが、まるで違っていた。

 

植林された部分もあるが、オホーツク海側から風が吹き付けることもなく、湖面はとても穏やかで、対岸の山が見える。

磯の香りは皆無で、ただ、港があり、漁船が係留されている光景は普通の湖にはあまり見られない光景だと思った。

 

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道道656号 サギ沼駐車場付近 17時11分

 

きっとこの写真だけなら、誰もがこれは湖だと言っても異論はないだろう。

国道に戻る時、道道で戻らず湖岸の道を選んだ。

場所はちょうどサロマ湖の一番西のほうになる。

 

サロマ湖 17時23分

 

驚くほど凪いだ湖面に、空の色が写り込んでいる。

忍路湾を思い出した。

 

 

湖畔沿いの国道238号は、常にサロマ湖が見えているわけではなく、ところどころで見える感じ。

とりあえず時間がない、というか日没以降に走り続けなければならないのは確定していた。

道道442号を走り、能取湖を周遊する予定はキャンセルして、国道を走り続けて網走入りする事にした。

 

この時点で残りの距離は多分50キロくらい。

と思っていたら70キロくらいあった。

シカが怖いので鈍行していて、後ろに車が付いたら容赦なく道を譲って走る。

そしてここからが今日の難所になる。

 

正確な場所は覚えていないが、走っているとバチバチという音がする。

正面に何かが当たっている音なのだが、虫の大群に突っ込んだのかと思った。

 

違った、大粒の雨に当たっているのだ。

 

雨の予報などまるでなかったので、雨に当たっているという考えが出来なかった。

大急ぎで停車してスマホを収納し(自分のスマホは防水ではない)、引っ張り出した順番に雨具を装着する。

上、オーバーソックス、下、最後にレイングローブをはめる。

 

雨ってなんだ?! そんな予報どこにもなかったぞ!!

と、心のなかで絶叫しても、現実に雨は降っている。でかいやつが。

 

周囲は暗くなり、雨で路面はとても見づらく、対向車と追走車のライトがとても眩しい。

こうなるともうシカへ対する警戒も出来ない。

何度か雨雲を振り切ったようで、時々降っていない箇所があったが、濡れた。

所謂お店に入れないレベルで濡れた。

それでも幸運だったのは、網走市街では降っておらずスマホをホルダーに装着して使えたこと。

複雑な場所にホテルがなかったのも幸いしたけど、迷わず到着できてよかった。

 

ホテルは立駐があったけど、オートバイは軒先駐車のご様子。

自分の他にも何台も止まっており、皆、雨にやられていた。

 

 

衣類はエアコンでどうにかなるとして、靴の乾燥をどうするか…という問題をなんとか解決し、目の前にあったすき家でカレーを食べ、セコマで買い物をして夜の網走川沿いをてくてく歩いて帰ってきた。

うまいものを食べるとか、そういったものは自分のツーリングにはない。

 

旭川紋別自動車道を走っている最中に気づいてしまったのだ。

オートバイを走らせるのは最高に楽しい。

ただ走らせているだけで最高だと。

つまり、目的地というのはそこまでオートバイを走らせるための手段で、最大の目的はオートバイを走らせること。

自分の意志以外で停車する必要が存在しない道を、ずーっと走らせることができる。

それが明日も明後日も続くというのだ。

 

雨はアレだったけど、十分に満足して初日は終了した。

 

 

サロマ湖周辺の雨 今日のツーリングルート 網走駅

 

初日は420キロ走行。