此先松倉

日常が緩やかに崩壊していく様を書き綴っているかもしれない

夕日茜走 9

昨日の続きを詰めてみる。

 

峠を走るまでもなく明らかに昨日の自分とは別物だった。

昨日の冷水峠の下りで掴んだコツを普段の走行に持ち込めるようになっていた。

 

上りはやや加速を頑張ったけど下りは最初から早く走ることを止める。

ただオートバイを自分が思った通り正確に動かす事だけに集中する。

平らな地面で八の字走行をキメるように峠の下りでもキメれるように。

 

 

 

ステップの荷重を外足と内足の両方を使うというのはどうなんだろうか?

外足荷重の時はもたれ掛かりで、内足荷重の時は寄り掛かりだ。

コーナーリングの最中でもステップの荷重は変更ができる。

やはり外足荷重で曲がりきれないと内足荷重に移行して曲がる。

このため最初から曲がりきれないと判断したコーナーは内足荷重で曲がっている。

そうでない緩いコーナーと何も考えないで体に運転を任せている時は基本的に外足荷重で曲がっている。

 

 

冷水峠を往復してトンネルを抜けて赤井川村へ。

飲み物を2本調達して再び峠に向かう。

昨日と同じく2本目の下り。

オートバイは自分の思う通り動いた。

全然スピードは出ていないが下り坂の曲がりくねった道で思うように動くのはすごく楽しい。

他者と競うより自分を詰めていく方がきっと好きなんだろう。

 

夕焼けダッシュ七回目の状態に追いついた。

今はCBで出来るかどうかわからないけど。

 

 

 

満足して峠をあとにする。

時間的にも多分ちょうどイイはずだ。

道道753号の途中から確認。

 

ちょうどイイよりは少し遅いかもしれない。

ぼくは加速したけどオートバイは加速しない…ガス欠だ。

リザーブに切り替えて途中のセルフのGSに駆け込んで目的地へ。

 

 

 

19時を少し過ぎたところで到着すると夕日はとっくに岬の向こう側に沈んでいた。

しかし今日はそれでよかった。

昨日の帰り際に見た輝きを見るために来たのでこれでいい。

 

何枚か写真を撮った後はオートバイにもたれかかりながら夕日をずっと見ていた。

干潮で風もなく凪いでいたのでフゴッペには夕日ショータイムのギャラリーが出来上がる。

自分が最後尾でずっと止まっていたのでみな引き寄せられるように見てから前の方に止まってしまう。

この先は長い長いトンネルが出来上がってしまったので沈む夕日を見ながら走ることはできなくなってしまった。

なので止まって沈んいくのをじっと眺める。

 

それは自分にとって大切なこと。

オートバイを走らせるのと同じくらい大切なことだ。